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Channel: 全てはウシとチーズの為に…
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久しぶりに

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随分と長い間このブログを忘れていました。
久しぶりなので近況報告を少々したいと思います。

前回更新した時には私はまだ日本にいました。チーズの勉強をしたいと思い、とある工場の期間労働者として荒稼ぎの時期でした。無事に予定額を用意できたので昨年10月にフランスへ戻り、現在通っているチーズと乳加工の学校へ入学しました。

他の若者向けのコースと違い私の講座は1年間の社会人・経験者向けで、他のコースよりも乳加工に特化した実践的・プロフェッショナルなカリキュラムになっています。学校での講義の合間に3度の外部研修期間があって、私は1度目をアボンダンスを作る農家で過ごし、2度目3度目はボーフォールのチーズ工房を選びました。
アボンダンス生産では農家ならではの搾乳から熟成・出荷まで100%手作りを身に付け、2度のボーフォールでは経営方針やノウハウ・設備などが違う2つの工房を研修地とし、それぞれ大きな収穫がありました。

先日入学したばかりのような気がしてなりませんが、実は明日には早くも卒業です。3度目の研修を挟んだこの数週間は終了試験の嵐で落ち着きません。卒業は明日だというのに未だテストは終わらず、いくつかの試験結果も発表されておらず…。これがフランス式なのかな?

今までの感触では無事に卒業できる気でいますが、一方是非ちゃんと卒業しなければなりません。何故なら就職先が決まっているから。実は3度目の研修先は卒業後の就職を見据える事を条件に探しまして、「研修期間」は事実上の「試用期間」でもありました。6週間の研修を経て採用が決まり、卒業早々に働き始める約束があるため、ちゃんと卒業しておきたいわけです。

ボーフォールは数年来憧れのチーズですが、合計40軒しかない生産者のうち30軒は夏場にしか生産をしない酪農家。私には季節労働の権利がないので、残り10軒という非常に限られた範囲で空いているポストを探さなければなりませんでした。一時期は諦めかけたんですが、幸運にも潜り込む先が見つかったということです。

この週末には学校のある北部サヴォワ地方から南東部へ引越し、月曜日から働く事になります。イタリア国境から20km、標高1400mにある小さな小さな集落で、ヴァカンスのシーズンを除くと非常に閑散としています。山に囲まれた非常に美しいところですが、夏でも雪は降るし冬には気温が-30度近くにまで下がるとか。

さて、どんな生活が待っていることやら。

※ 集落から程近い標高2000m付近の風景、奥の山脈はイタリア領です

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